朝日の社説 東京裁判「悪いのは全部日本だ」

朝日社説「東京裁判60年―歴史から目をそらすまい」
http://www.asahi.com/paper/editorial20081113.html

>「勝者の裁き」か「文明の裁き」かという二元論で、万人の納得のいく解釈はできない。
>それを単純化して白黒をはっきりさせようというところに、実は大きな落とし穴がある。

 それを単純化して「文明の裁き」だと言い続けているのが朝日新聞
公平な立場で社説を書いているように見せかけているが、社説の後半は東京裁判の意義ばかりを主張していますな。

東京裁判ナチスドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判と並んで、

ドイツもニュルンベルク裁判を認めているとは決していえないのですが。

>都合の良い歴史だけをつなげて愛国心をあおるのは...

都合のよい歴史感や捏造で、日本を貶めてる朝日はいいのか?

>裁判を通して戦争に至る道が検証され、指導者の責任を問うた。
>そのことで、戦後日本社会は過去を清算し、次に進むことができた。

じゃあ謝罪と賠償を延々要求する特ア連中にも「過去は清算済みだ」って言うべき。

>日本に罪や責任がなかったということにはならない。
だれもそんなことは言ってないのですが。
日本ばかりが内外問わず延々と過去の罪過去の罪言われ続けるのが納得できないだけ(ましてや上で「清算済み」とされている筈なのに)

>悪いのは全部外国だ。そう言いつのるだけでは、国際社会で尊敬される日本がどうして築けるだろうか」

 悪いのは全部日本だ。そう言いつづけていては、国際社会で馬鹿にされるだけだ。実際に東南アジア諸国からそう言われています。

東京裁判には意義があるから、事後法でも復讐裁判でも構わないじゃないか、という考え方は危険。
朝日新聞が「積極的に生かすべき」と主張する、その東京裁判が果たした役割ってのは、何なんでしょうな。
また、両面をそのまま受け入れる必要などと言っているけれど、
アサヒは東京裁判の否定的 な部分から目を逸らして、「悪いのは全部日本だ」と同様「良い事も あったんだから全部受け入れろ」言っているように見えます。

そういえばアサヒは「日韓併合には韓国にとって良かった面もあった」との発言を必死に攻撃していましたな。

朝日社説全文は以下に

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東京裁判60年―歴史から目をそらすまい

 極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判の判決から60年がたった。第2次世界大戦後に日本の戦争指導者を裁いたこの国際裁判は、東条英機元首相ら7人を絞首刑にするなど、日本の政治家や軍の幹部25人を厳しく断罪した。

 はるか昔の裁判だが、今もなお激しい論争の的だ。日本の過去の植民地支配や侵略を正当化した田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長の論文でも、東京裁判で認定された日本の戦争犯罪が、今もいわばマインドコントロールのように日本人を惑わしていると批判した。

 東京裁判をどう見るかは、有罪となったA級戦犯を合祀(ごうし)した靖国神社に首相が参拝することの是非と結びついている。政治と不可分の問題なのだ。

 東京裁判となると、とかく議論が熱くなりがちだ。だが、私たちがまず確認すべきことは、東京裁判が極めて複雑な問題だという冷厳な事実である。「勝者の裁き」か「文明の裁き」かという二元論で、万人の納得のいく解釈はできない。それを単純化して白黒をはっきりさせようというところに、実は大きな落とし穴がある。

 論点を整理しよう。東京裁判に問題があるのは事実である。戦争が行われた時点では存在しなかった「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁くことは、法律学でいう事後法にあたりおかしいという批判がある。日本の戦争犯罪は裁かれたが、米軍の原爆投下は審理されなかった。連合国側だけで判事団を構成した。被告の選び方も恣意(しい)的だった。

 その一方で、この裁判の意義も忘れてはならない。裁判を通して戦争に至る道が検証され、指導者の責任を問うた。そのことで、戦後日本社会は過去を清算し、次に進むことができた。

 また、独立回復に際してこの裁判を受け入れたことで、国際社会への復帰を果たした。東京裁判ナチスドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判と並んで、戦争を裁くためのその後の国際法の発展に寄与した。

 こうした両面をそのまま受け入れる必要がある。欠陥に目を向けつつ、この裁判が果たした役割を積極的に生かすのが賢明な態度ではなかろうか。

 なぜならば、裁判が十全でなかったからといって、日本がアジア諸国に対する侵略を重ね、最後は米国との無謀な戦争に突入し、膨大な人命を失わせた事実が消えるものではないからだ。日本に罪や責任がなかったということにはならない。

 都合の良い歴史だけをつなげて愛国心をあおるのは、もう終わりにしたい。グローバル化は進み、狭い日本の仲間うちだけで身勝手な物語に酔いしれていられる世界では、もはやない。

 悪いのは全部外国だ。そう言いつのるだけでは、国際社会で尊敬される日本がどうして築けるだろうか。