『衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択 』:大衆迎合政治を主張する朝日社説

>本紙の世論調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が6割にのぼる。
「主権者たる選挙民は実はとっても無責任」という結論。
好き勝手に期待しておいて期待はずれだったらポイって言ってるも同然。

2009年7月22日(水曜日)付 朝日新聞社
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択
・失われた20年を超えて
・堂々と政権公約選挙を
・民主主義の底力を示せ
http://www.asahi.com/paper/editorial20090722.html

●●●朝日の社説 Ver.144 より
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1247605708/l50

74 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 02:54:45 id:e2C6yQMfO
タイトルしか見てないがまた「日本は民主主義が未成熟」とかいってるのか

77 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 05:04:47 id:CVGWG91c0
だけどマスコミを一番大事にしてきたのが自民党じゃないのかなあ。
新聞に独禁法の適用を体を張って反対したのは自民党だろ。
それが負けて、気に入らない報道に食って掛かる民主党が政権に就いたら、
新聞をどうするかねえ。もう政権に批判的な報道は出来なるなるんじゃないのかなあ。
選挙に勝って一番困るのは朝日自身じゃないの?

79 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 06:45:09 id:ILzv5D0G0
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択

何が言いたいのかサッパリ分からん社説である。

『失われた20年』とは、初めて聞く珍妙な表現だ。
>20年前の冷戦終結とバブル後の「失われた時代」の到来はすでに、
>戦後の右肩あがりの時代を率いた自民党政治の終わりを告げていたのではなかったか。
要するに「右肩あがり」でなければ「失われたナントカ年」になるのなら、
政権がどうなろうと、今後も失われた30年なり40年なりになる。

>日本が寄り添ってきた米国の一極支配はもうない。
>多極化した世界で、G20や米中のG2が重みを増す。

「多極化した世界」と言いながら、「米中のG2が重みを増す」と言ってのけるのは大矛盾である。
2つしか極が無いなら、多極化ではない。

>現実的な国益判断に立って、国際協調の外交を進めるのは、そもそも日本の有権者が望むところだ。
>それができなければ、外交への国民の信頼は失われ、日本の国際的な存在感もますます薄れていく。

国際協調はともかく、「現実的な国益判断」によって外交を進める事を有権者が望んでいるとは思えない。
「現実的な国益判断」が基準だったら、米軍基地の存在を沖縄の有権者は容認するしかないし、
チベット人ウイグル人がどんなに虐殺されようと金のため経済のため、「現実的な国益判断」のため、
何の非難もしない政府を有権者は立派だと思うほかない筈であるが、現実はそうではない。

80 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 06:46:04 id:ILzv5D0G0
自民党内からは政党再編論が早くも聞こえてくる。
>しかし、政権交代しやすい小選挙制度を導入して15年。民意が政権公約に基づく選択でそれを機能させよう
>というところまできたのに、いきなりその選択を無にしようという発想はいただけない。

自民党が「政界再編」を言おうと、民主党がそれに応じて再編するかと言えばそうではない。
自民党が崩れるならばそれはそれで仕方なし。
崩れるなら選挙の前であるべきで、選挙の後で崩れるのは絶対に認められない。

>重要政策で妥協が必要ならば、開かれた国会の場を使うことだ。

民主党はこれ↑をやりませんでしたが。

有権者もこの間、多くを学んだ。一時のブームや「選挙の顔」よりも、政権公約の内容、実行の態勢、
>指導者の資質を堅実に判断することの大事さだ。口に苦くても必要と思えば受け入れる覚悟がいることも。

本当に学んだのかね?私にはこの今の状況が「民主党ブーム」「政権交代ブーム」にしか見えない。
指導者の資質云々と言うが、いわゆる故人献金問題で「鳩山家の個人資産を職場で雇っている秘書が管理していた」
などという説明で済んでいると信じ込んでいる鳩山由起夫にその資質があるのかね?
さらに「口に苦くても必要と思えば受け入れる覚悟がいることも」有権者が学んだというのがお笑いぐさである。
だって民主党子ども手当だの高速道路無料化だの農家の個別保障だのばらまく公約ばかりである。
どれもこれも「口に苦い」などととても言えないものばかり。

>この選挙で課題がすべて解決するわけがない。だが、まずは民意の力で「よりましな政治」へかじを切る。

早くも予防線を張るのはみっともない。我々は「全ての課題の解決」を要求している。
「まし」か「ましではない」かなどという微妙な結果など必要ないのである。

81 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 06:47:06 id:ILzv5D0G0
>2代続いての政権放り出し。
何度でも言おう。「虐殺」問題や「従軍慰安婦」問題を放り出したキサマら朝日新聞にこれを言う資格は無い。
チベット大虐殺・ウイグル大虐殺、日本人の従軍慰安婦問題であるRAA問題、朝日新聞は全て放り出しているではないか。

安倍・福田政権は自民党内の「降ろし」によって降ろされたのであるが、両政権が同じ月「9月」に退陣に追い込まれたのは、
偶然ではない。
インド洋での自衛隊の給油活動を延長するためには9月が来るごとに国会で更新手続きをしなければならないからだ。
これをやらんとアメ公が怒るので自民党は右往左往する。
もちろん民主党は給油活動を「洋上ガソリンスタンド」と呼んでこれに反対した。
ちなみに「現実的な国益判断」とやらを有権者が無視しているのはこの一件でも分かる。
民主党の反給油キャンペーンの結果、世論調査で「インド洋の給油反対」が最も多くの割合を占める結果となった。
その結果9月が来るたびに民主党は首相を退陣に追い込む事ができたのである。
ところが民主党は自分たちが選挙で勝ったら「洋上ガソリンスタンド」を続けるのだという。
冗談ではない。止めてもらわねばならない。
オバマに配慮する」などという理由が笑止千万なのは言うまでもない。
アメリカに対する配慮」をするかしないかの問題である。
そして民主党はそんな配慮など必要ないとこれまで言い続けてきたのだ。

「放り出し」がいかんと言うなら、「給油反対」を放り出した民主党こそを非難しろ!
首相の名前が変わっても基本的に同じ党が政権を担当しているから政策は放棄されないが、
政策そのものを放り出すとなると話しが違ってくる。

「放り出し」がいかんと言うなら、「給油反対」を放り出した民主党こそを非難しろ!

83 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 07:45:44 id:ZgpFPPPO0
>新聞をどうするかねえ。もう政権に批判的な報道は出来なるなるんじゃないのかなあ。
>選挙に勝って一番困るのは朝日自身じゃないの?

中国様にへこへこ、韓国様にへこへこな民主党政権を朝日が批判するわけないでしょ

84 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 08:22:31 id:EcmOzbEt0
>公約の説得力を有権者の前で競う「マニフェスト選挙」にしなければならない。
>それを政権選択選挙の当たり前の前提にしたい。

公約は破られるためにあるとよく言われる。ではマニフェストは?
方針を曖昧にしないと結束できない党内事情・連立事情がある。
当たり障りのないマニフェストなど何のつっかえ棒にもならない。

85 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 08:42:27 id:cHA0j6FU0
>歴史的な総選挙の号砲が鳴った。

明治生まれ?プッ

88 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 10:44:25 ID:8jKSklDJ0
>本紙の世論調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が6割にのぼる。

これだけ大勝利だと、反動が怖いぞ

89 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 12:06:56 id:b5m7h21E0
>本紙の世論>調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が6割にのぼる

正直今の日本人堪え性ないだろう、老若男女我儘自分勝手なやつが増えた
特に若くない世代のほうがこの傾向がひどい
これを満足されるのは簡単じゃないだろうな。

90 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 12:43:28 id:IQusWxya0
政治家もマスコミも

景気対策景気対策

それしか言えんのか、と
もう食傷ぎみなんだが

91 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 12:53:18 id:CVGWG91c0
政権交代が焦点だと、中身は問わずに書く。
民主党のポスターを地で行く社説書いて恥ずかしくないんだね。

92 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 13:15:54 id:Vx2XtLRx0
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択

> 本紙の世論調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が
>6割にのぼる。

それは、リセット願望かなんかでねーの?
あ、ダメだった、はいリセットしてチェンジね。

こいつら、衆院は任期を満了せずに解散するもの、という勘違いをしている風で、今日の一面に
もそんな感じの短文が載っていたけど、任期満了まで職に就くのが原則だと思う。
だから、民主党が勝ったとしても、任期の4年を勤め上げることが原則。政治に30日お試しキャン
ペーンなんかない。

新聞屋、テレビ屋、御用識者なんかは、『気に入らないから、ちょっと変えてみよう』なんてい
う風潮を面白がって煽っているけれど、大変危険だ。
お前ら、4年間、民主党と付き合うのか。アレと。正気か?

ダメならまた変えればいいじゃないか、なんていう人は、ダメだったときにどのようにして変え
るのかなど、何一つ考えていない。考えていないから、簡単にそんなことを言う。
リセットボタンを押すように、政権が変えられるわけはない。
もしかしたら、報道屋は、自分の力で民意とやらを動かし政治をリセットできると考えているの
かも知れんけど、そんなリセット症候群の人間が報道権力を握っているのは害悪でしかない。

93 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 13:29:59 id:HcNYfBmr0
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択
>本紙の世論調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が6割にのぼる。

「主権者たる選挙民は実はとっても無責任」という結論だよな
好き勝手に期待しておいて期待はずれだったらポイって言ってるも同然だし
民意民意言うけど、民意至上主義って「民意は決して誤らない」という前提がないと成立せんよな

それを理由に緊張感云々したって、結局政治家や政党が大衆迎合型ばっかりになるだけだよなあ
ああ、ポッポ兄が辞表発言で高級官僚を民主党迎合型オンリーにしようとしてるのと同じかw

意地悪な眼で見れば
「種無しと石女はせめてカネで国に尽くせってことか!?」と受け取られても仕方なくなっちまった
子ども手当も、党内主流派が「俺らの政策案サイコー!」で終わっちまって、
そういう足元掬われそうな部分に思い至った奴がいても耳貸さなかったような希ガス
細田の言うとおり「詰めが甘い」

正直そんな
>口に苦くても必要と思えば受け入れる覚悟
が感じられない党には政権任せたくありません

94 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 14:10:29 ID:94whiM160
世論調査で「中国が嫌い」と答えた人が7割を超える現在の日本。
政権交代の戦いは、民意獲得競争だから「中国が嫌い」という民意を味方にせねばならない。
民主も自民も「わが党こそ反中です」とマニフェストに載せる日も近いだろう。

95 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 14:14:07 ID:1/Pn0aKR0
こいつら二度と自民に政権を戻す気ないって
アカヒもミンスも中国様も将軍様もな

黙って自己防衛を始めようぜ

96 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 14:24:03 id:CQduuCMM0
>>92
実際韓国であれだけ熱狂的にノムを支えた連中が後に
「頼むから早く辞めてくれ」と願ってもノム政権はきっちりと任期までやったしな。

選挙制度等が違うとはいえ、どんなにうんざりしようとなんだろうとその政権にはきっちり四年間付き合う覚悟は
必要だと思う。

でもその間に国民にとてつもない損害与えていくんだろうなあ民主は。

97 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 14:45:29 id:CVGWG91c0
民意=国民の気まぐれを肯定してどうするんだろうね。
好き嫌いで政権を選んでも今回はかまわないと言うつもりなんだろ。

だいだい支持率なんてものは完全に麻生に対する好き嫌いでしかないからな。
仕事をしていると思うかどうか聞いたら大分数字が違ってくるからやらないのさ。

98 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 14:48:11 id:CVGWG91c0
実は日本で一番リベラルな政党は
自民党だということがこれから明らかになるさ。
都合が悪けりゃ簡単に言論を制限する野党政権は恐ろしいぞ。

99 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 15:04:47 id:HcNYfBmr0
>>96
いやあれこそ「見苦しく権力の座に居座り続ける」の典型だから>ノム
なんたって「任期を終えることのできない最初の大統領にはなりたくない」だぞw

101 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 15:56:08 ID:94whiM160
>>98 一番リベラルな政党は自民党

だから自民党は国民に嫌われたんだよ。

102 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 17:40:27 ID:t+IXGdFO0
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択
>政権公約の内容、実行の態勢、指導者の資質を堅実に判断することの大事さだ。

漢字の読み間違えだの バー通いだの カップ麺の値段だの 高級スーツだの ホッケの煮付けだの
その指導者のどーでもいい粗捜しを ひたすら狂ったようにやり続けてきたお前らマスゴミ
どの口で言いますか? その口、ひねり上げてやりましょうか?

105 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 18:25:21 ID:t+IXGdFO0
なんかの拍子って・・・あんた
↓「友愛」とかで 思いっきり心の底から力説してるんですが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=cmr4U_kXyus

107 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 19:01:05 id:SW9bFlU70
>>105
で、自民党の「偉大な実績」は完全スルーですかい旦那。
ついていけませんや… アーアーキコエナイー(by朝日)ってやつか
109 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 19:21:42 id:kE9O6QsR0
>>107
いや民主がやったらもっと酷くなるの確実だし。

110 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 19:27:34 ID:t+IXGdFO0
>>107
いやいやあんた。
自民の「偉大な実績」も大概だと思うが(朝銀融資は、ほんとムカついたな)、、
しかしさすがに公の場で『日本列島は日本人だけのモノじゃない!』ってのは無いだろよ。
『私は国を売ります』って宣言しちゃってんだもんな。

113 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 19:48:29 ID:t+IXGdFO0
少なくとも小泉以前と以降(北の拉致発覚以降だな)では、
自民の対特亜外交は変わったと思うがな。
あのチンパン福田でさえ、ことさらへつらう事はなかったかと。
靖国参拝については安倍・麻生含めて、色々な見方があると思うが。)

それを鳩山民主は、小泉以前の土下座外交に戻そうとしてるように思う。
それが友愛外交の本質だろ。

116 :文責・名無しさん:2009/07/22(水) 20:03:55 id:qpWTSbWC0
>>112
ナチスなりヒトラーなりまだ何もしてないわけだ。悪いところがあれば
直せばいいわけだ。国民主体と言ってるんだから。

まだこぬ未来vs最悪の過去(事実)じゃ、比べようがない。
比べようがないくらいドイツ社会民主党が悪い。

77年前の丁度今頃のドイツもこんな雰囲気だったな

朝日社説全文は以下
******************************
衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択 政権交代の予兆が強まるなかで、歴史的な総選挙の号砲が鳴った。

 戦後の日本政治を率いてきた自民党政治になお期待を寄せるのか、それとも民主党に国を託すのか。そして、どんな政権であれ、失敗があればいつでも取り換え可能な新しい政治の時代を開くのか。有権者が待ちわびた選択の日がやってくる。

 内も外も大転換期である。危機を乗りこえ、人々に安心と自信を取り戻すために政治と政府を鍛え直す。その足場づくり、つまりはこの国の統治の立て直しを誰に託すか。これが焦点だ。

 ■失われた20年を超えて

 それにしても、自民党に対する民意の厳しさは尋常ではない。解散までの混迷が映し出したのは、それにうろたえるばかりの政権党の姿だった。

 小泉首相郵政選挙から4年。

 衆参のねじれで思うにまかせぬ国会。2代続いての政権放り出し。麻生首相の迷走と政策の説得力の乏しさ。だが何よりも、明日の暮らしと国の未来への人々の不安や危機感を受け止められない自民党政治への失望だろう。

 かつて日本の強みだった「一億総中流」とは似ても似つかぬ格差と貧困、雇用不安、疲弊する地方。そこに世界的な大不況がのしかかり、社会はきしみを深めている。

 一番の元凶は小泉改革だと、自民党内でも批判が熱い。だが振り返れば、20年前の冷戦終結とバブル後の「失われた時代」の到来はすでに、戦後の右肩あがりの時代を率いた自民党政治の終わりを告げていたのではなかったか。「自民党を壊す」ことで自民党の延命を図った劇薬も、それなりの効用はあったが、賞味期限は短かった。

 官庁縦割りの政策や予算。政官業のなれ合い。行政のムダ。霞が関への中央集権。温存された矛盾を何とかしなければ経済危機への対応も難しい。それを国民はひしひしと感じている。

 日本が寄り添ってきた米国の一極支配はもうない。多極化した世界で、G20や米中のG2が重みを増す。中国の国内総生産は今年中に日本を追い越しそうだ。「世界第2位の経済大国」という看板は、巨大な隣国に移る。

 ■堂々と政権公約選挙を

 日米同盟が重要というのは結構だが、それでは世界の経済秩序、アジアの平和と繁栄、地球規模の低炭素社会化に日本はどう取り組んでいくのか、日本自身の構想と意思を示してほしい。それが多国間外交を掲げる米オバマ政権の期待でもあろう。

 現実的な国益判断に立って、国際協調の外交を進めるのは、そもそも日本の有権者が望むところだ。それができなければ、外交への国民の信頼は失われ、日本の国際的な存在感もますます薄れていく。

 民意が今の流れのままなら、民主党政権誕生の可能性は高いだろう。確かに、政権を代えてみたいという期待は強い。だが懸念や不安もある。

 民主党の言う「脱官僚」の政策決定の仕組みができれば、永田町や霞が関は大変わりだろう。経済界や民間にも影響が及ぶ。混乱は最小限に抑えられるのか。この変革の先にどんな民主主義の姿を展望するのか。ばらまき政策に財源はあるのか。外交政策もあいまいなところが多すぎる。

 一方の自民党が踏みとどまるには、みずからの長い政権運営の歩みを総括し、生まれ変わった「政権担当能力」を示すことだ。党内の派閥間で疑似政権交代を続けてきた時代はその必要を感じなかったろうが、これからはそうはいかない。

 マニフェストづくりを急ぐ各政党に強く訴えたい。政権を選ぶ材料として、取り組む政策の優先順位を明確にしてもらいたい。

 なすべきことは多く、資源と時間は限られている。公約の説得力を有権者の前で競う「マニフェスト選挙」にしなければならない。それを政権選択選挙の当たり前の前提にしたい。

 ■民主主義の底力を示せ

 選挙後の勢力図次第で、政局は予断を許さない。自民党内からは政党再編論が早くも聞こえてくる。自民も民主も基本的に差はない、危機には国を挙げて、という理屈だ。

 しかし、政権交代しやすい小選挙制度を導入して15年。民意が政権公約に基づく選択でそれを機能させようというところまできたのに、いきなりその選択を無にしようという発想はいただけない。複雑な大変化の時代だからこそ、選択の結果を大事にしたいというのが有権者の思いではなかろうか。

 本紙の世論調査では、政権を与えた党の実績が期待はずれなら次は他の政党に、という人が6割にのぼる。政党間の不断の競争と緊張。民意によって与党にも野党にもなる。重要政策で妥協が必要ならば、開かれた国会の場を使うことだ。

 有権者もこの間、多くを学んだ。一時のブームや「選挙の顔」よりも、政権公約の内容、実行の態勢、指導者の資質を堅実に判断することの大事さだ。口に苦くても必要と思えば受け入れる覚悟がいることも。

 この選挙で課題がすべて解決するわけがない。だが、まずは民意の力で「よりましな政治」へかじを切る。日本の民主主義の底力を示す好機だ。

 審判は秋の気配も漂い始める来月30日。2009年の長い夏、目を凝らして日本の明日を定めたい。