『尖閣ー争いの海にせぬ知恵を 』:尖閣諸島を領土問題と主張する朝日社説。尖閣諸島も中国に譲りたいのか。

天上大風のブログ http://t-concept.way-nifty.com/blog/2010/09/post-dcbe.html
●朝日は尖閣諸島も譲りたいのか

尖閣諸島は領土問題ではなく、日本の領土である。
朝日は尖閣諸島を日中いずれの領土だと考えたいのであろう。
竹島を韓国に譲ったらどうかと書いたのは朝日であったが、同じように朝日は尖閣諸島も中国に渡したらどうかと考えているのであろうか。
だとすればこれ程売国的な新聞はなかろう。天上大風がそう思いたくなるような、きょうの朝日の社説であった。

尖閣諸島が日本の領土であることは、歴史的にも国際法的にもあまりにも自明だ。
1895年、明治政府が日本の領土に編入して以来、異議を唱えてきた国はどこもなかった。サンフランシスコ平和条約(1951年調印)でも、日本が放棄した領土には含まれていない。
石油や天然ガスが近くに埋蔵されていることが明らかになった直後、70年代初めになって中国や台湾が突然、尖閣の領有権を主張し始めた。また1992年には中国は一方的な領海法で自国領に編入した。
しかし中国の領有権の主張に無理があるのは明らかだ。
9月7日、尖閣諸島沖で領海侵犯した中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突、中国人船長が逮捕される事件が起きた。

これにつき読売も毎日も産経も日経もそろって、領海侵犯を強く非難する社説を掲げている。朝日だけが日本の新聞とは思えない際立って親中・反日的な論調だ。異常としか言いようがない。

外務省の児玉和夫報道官は8月18日の記者会見で、日本固有の領土である尖閣諸島沖縄県石垣市)について、日米安全保障条約の適用範囲との見解を強調した。
児玉氏は 「米政府から安保条約適用の方針変更が伝達されたことはない」 と強調した。尖閣諸島が他国から攻撃された場合についても 「日米一緒に対応するのは当然だろう」 とも述べた。
600人の馬鹿げた朝貢団で”胡錦濤詣で”をした媚中派の小沢氏でさえ日中関係に関して、
「 一番問題なのは尖閣諸島。--歴史上も尖閣諸島が中国の領土になったことは一度もない 」と強調している (2010・9・5)。


きょう、9月9日の朝日新聞の社説は
尖閣ー争いの海にせぬ知恵を 』 であった。以下の通りである。

尖閣諸島沖で、中国漁船が海上保安部の巡視船に衝突、中国人船長が逮捕される事件がおきた。尖閣諸島は、日本が領土と定めて実効支配しているが、●中国も主権を訴える敏感なところだ。
双方とも今回の事件には冷静に対処することが大切だ。」

      • ●中国も主権を訴える敏感なところだと言うが、朝日は中国の主権主張を認めたいのであろう。

 「船長は日本の領海上で巡視船「よなくに」から退去警告を受けたが、船首を「よなくに」の船尾に接触させて逃走。別の巡視船「みずき」の再三の停船命令も無視して、急に船の方向を変えて「みずき」に衝突させた。」

      • その通り。日本の領海上だ。したがって領海侵犯である。

 「「みずき」の船体はへこみ、甲板の鉄製のさくが倒れた。海保の発表によれば船長の行為は悪質で、逮捕は当然だろう。」---その通り。逮捕は当然だ。

 「中国のメディアは、巡視船が中国漁船にぶつかってきたと報じている。ネット上でも対日批判の書き込みが相次ぎ、北京の日本大使館前では抗議活動があった。」

      • だからどうだと言うのだ。●朝日は中国メディアを応援したいのであろう。

 「真相の解明は捜査を待つとして、ここは国民感情の対立が新たな対立を招くことは避けねばならない。
仙谷由人官房長官が「ヒートアップせず、冷静に対処していくことが必要だ」と語ったのは落ち着いた判断だ。」---真相の解明は捜査を待つ?
馬鹿げている。ぶつかったことの真相捜査が主要な問題ではない。
領海侵犯した事実が主犯だ。●朝日は領海侵犯に触れない。

 「グローバル化の時代になり、人や物の流れが盛んになっても、領土や領海をめぐる問題の解決は非常に困難だ。」---
尖閣に領土や領海をめぐる問題はないのである。●朝日が問題があるとしているだけではないか。


 「ましてや戦争の記憶が残る日中間の主権問題は、愛国心を刺激しやすく、とりわけ難しい。」---戦争の記憶が残る日中間の主権問題とは?? ●問題をそらし、すり替えている!

「 「我々の世代の人間は知恵が足りない。次の世代はもっと知恵があろう」
中国の最高実力者だったトウ小平氏(トウは登におおざと)が尖閣問題について1978年にこう語って解決を後代にゆだねた。
だが、一世代を経ても双方が納得できる策は見つからない。だからこそ、話し合いで対処するしかない。共に誤解や疑心を招くような言動は厳に慎むべきだ。」

      • 訒小平尖閣の領有権問題をねじ曲げた。●朝日もそれに加担したいのであろう。解決が後代となったのは日本政府の弱腰のためだ。話し合いで対処するしかないというが、朝日に妙案があるのか?

 「日本政府は尖閣諸島の私有地を借り上げたり、海上保安庁に厳重に警備させたりして、活動家の上陸など問題が起きるのを防いできた。
中国側も私有地借り上げや海保警備に異は唱えながらも、実力行使には出てこなかった。双方とも領土問題が日中関係を揺るがさないように配慮してきた。」

      • 私有地を借り上げたのだから、当然そこは日本の領土だ。中国が実力行使にでないのをほめたい朝日。やはり中国共産党の●御用新聞では?

 「中国の近年の海軍力の増強の内実は不透明なままだ。ベトナム沖などの南シナ海で、武装した大型漁業監視船に守られて中国漁船が操業していることは、漁業と海軍・海洋当局の強い結びつきを想起させる。」-

    • その通り。朝日も中国軍力の不透明な増強は一応非難しておかぬと不公平なメディアだと言われる。

 「不信は不信を呼び、脅威感さえ招きかねない。このような事件を繰り返さず、平和な海を維持するために、日中は協働すべきだ。」

      • 領海侵犯した相手と日本はどのように協働しろというのか。朝日の協働策の妙案は? やはり朝日の言うように、竹島だけでなく●尖閣も中国に譲ったらどうかということか。


社説全文
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 東シナ海尖閣諸島沖で、中国のトロール漁船が石垣海上保安部の巡視船に衝突し、中国人船長が逮捕される事件がおきた。尖閣諸島は、日本が領土と定めて実効支配しているが、中国も主権を訴える敏感なところだ。それだけに、双方とも今回の事件には冷静に対処することが大切だ。

 海上保安庁によると、船長は日本の領海上で巡視船「よなくに」から退去警告を受けたが、船首を「よなくに」の船尾に接触させて逃走。別の巡視船「みずき」の再三の停船命令も無視して、急に船の方向を変えて「みずき」に衝突させた。

 「みずき」の船体はへこみ、甲板の鉄製のさくが倒れた。幸いけが人は出なかった。海保の発表によれば船長の行為は悪質で、逮捕は当然だろう。

 中国外務省は尖閣諸島は中国固有の領土であるとして、日本の巡視船による現場での活動の停止を求めた。

 中国のメディアは、巡視船が中国漁船にぶつかってきたと報じている。ネット上でも対日批判の書き込みが相次ぎ、北京の日本大使館前では抗議活動があった。

 真相の解明は捜査を待つとして、ここは国民感情の対立が新たな対立を招くことは避けねばならない。仙谷由人官房長官が「ヒートアップせず、冷静に対処していくことが必要だ」と語ったのは落ち着いた判断だ。

 グローバル化の時代になり、人や物の流れが盛んになっても、領土や領海をめぐる問題の解決は非常に困難だ。

 ましてや戦争の記憶が残る日中間の主権問題は、愛国心を刺激しやすく、とりわけ難しい。

 「我々の世代の人間は知恵が足りない。次の世代はもっと知恵があろう」

 中国の最高実力者だったトウ小平氏(トウは登におおざと)が尖閣問題について1978年にこう語って解決を後代にゆだねた。だが、一世代を経ても双方が納得できる策は見つからない。だからこそ、話し合いで対処するしかない。共に誤解や疑心を招くような言動は厳に慎むべきだ。

 日本政府は尖閣諸島の私有地を借り上げたり、海上保安庁に厳重に警備させたりして、活動家の上陸など問題が起きるのを防いできた。中国側も私有地借り上げや海保警備に異は唱えながらも、実力行使には出てこなかった。双方とも領土問題が日中関係を揺るがさないように配慮してきた。

 しかし、中国の近年の海軍力の増強の内実は不透明なままだ。ベトナム沖などの南シナ海で、武装した大型漁業監視船に守られて中国漁船が操業していることは、漁業と海軍・海洋当局の強い結びつきを想起させる。

 不信は不信を呼び、脅威感さえ招きかねない。このような事件を繰り返さず、平和な海を維持するために、日中は協働すべきだ。