『北の核」と日本―味方を増やす防衛論議を 』:朝日社説の主張は「議論はいい結果を生まない」「アメリカに頼れ、アメリカを疑うな」

2009年6月06日(土曜日)付 朝日新聞社
■「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議
http://www.asahi.com/paper/editorial20090606.html

●●●朝日の社説 Ver.143
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1243892626/l50

82 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 04:44:50 ID:8XdmHuGG0
>同盟をいかに確かなものにするかにこそ力を集中させるべき
そうだね、集団的自衛権の行使容認は必要だね

84 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 05:22:39 id:q1x9MtyB0
>「いざというとき、米国は本当に日本を守ってくれるのか」。そんな不信を口にする向きさえある。
>イラクアフガニスタンの戦争に消耗し、北朝鮮をめぐる軍事関与に二の足を踏むのではないか、という疑念かもしれない。
>
> だが、だから日本独自の軍事的備えを強めよという主張は、同盟の基盤である相互信頼をひび割れさせる。同盟
>をいかに確かなものにするかにこそ力を集中させるべき時なのに、これでは逆行だ。

Q.同盟関係でも守ってくれるとは限らない
A.同盟関係を確固としたものにすべきだ

答えになってないね。
それに、同盟関係を強め相互信頼を高めるべきというなら、日本はこれからも米国のいいなりになるしかない。
イラク大義なき戦争にもホイホイ加担しなきゃならん。
米国の求める信頼関係ってのはそういうことだよ。
朝日が「そうすべき」というなら別にいいが。

しかし、時代は変わったよね。
朝日が「米国との同盟関係を強化すべき」なんて主張する時代が来るとは思わなかったよ。

86 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 05:55:39 ID:++6slKaX0
米国は日本が基地攻撃能力を持つことに関しては全然反対しちゃいないわけだが。
(核保有とかになれば別かもしれんが)
むしろ歓迎だろう

今さら親米のフリしても本性丸出しだぞ。
テロリスト。

88 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:16:14 id:NM16o3cA0
■「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議
要旨:日本が悪い
オバマ演説―イスラムの不信をとかせ
要旨:アメリカが悪い、イスラエルが悪い

89 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:19:22 ID:3hufPQDf0
■「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議
久々の超バカっぽい社説である。そのバカぶりはほぼ全編に渡る。したがってツッコミ所も全編に渡る。

「冷静」という言葉がある。図らずもこの言葉の政治的意味が社説で明らかになっている。
>浜田防衛相は「単なる議論ならば国民の感情をあおるだけだ。冷静に対処すべきだ」と批判している。
>(中略)当然の反応だ。
  「議論はするな!冷静に対処だ」と、ハマコーの息子は言う。
  な〜んと、「冷静に」とは、議論もせずただボサ〜っとしている意味だったのだ。
  このハマコーの息子の言い草はかなり変だ。
  これを朝日新聞は全く批判していないから「冷静に」とは実はこういう意味だったのだ。
  これまで朝日新聞は日本が何か対応をしようとすると「冷静に」とお決まりのパターンで社説を書いていたが。
  これは実は「日本は何もするな何も考えるな」という意味でしかなかったってわけだ。

>防衛政策通の石破農水相も「まことに現実的でない」と手厳しい。
  わざわざ「防衛政策通の」などと書くところが誠に痛々しい。
  そもそもこの社説では何が「現実的でない」のか、さっぱり分からない。あまりに広範囲なのである。
  つまり「>防衛政策通の石破農水相も「まことに現実的でない」と手厳しい。」の前に
  何が書かれていたかという事なのだが、

集団的自衛権の行使容認
武器輸出3原則の緩和
他国のミサイル基地を攻撃
山中などに隠されたり、移動したりするミサイルの位置をどうやって把握するのか。
日本攻撃の意図は確認できるのか。

これだけの事が書かれている。一体石破は何を指して「まことに現実的でない」と言ったのだろうか?さっぱり分からない。
もし「集団的自衛権行使容認」まで現実的でないのなら、「防衛政策通」と言うより社民党議員である。
大体ミサイルの位置を把握しているからニュースになっているのだろう。
それも商業衛星がミサイルの移動や位置を把握しているではないか。「防衛政策通」の名に傷が付くというものだ。
(つづく

90 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:20:13 ID:3hufPQDf0
つづき)
>日本の安全をどう守るか。政治が担う最大の責任はここにある。米国との同盟を基軸にして、
>中国や韓国、ロシアなど近隣諸国との関係を安定させ、共存共栄の結びつきを深めていく。
>これが日本の安全保障の基本である。
  困った時(日本が独自に対応を考え始めた時)の黄金パターンがこれだ。
  「外交で」というやつだ。しかし「外交で」解決できていないだろう。北朝鮮問題は。
  日本の政治が担う「最大の責任」とやらが、
  「アメリカがなんとかしてくれ」「中国が、韓国が、ロシアがなんとかしてくれ」では寒々しいものがある。
  日本の政治家は外国に「安全を守ってくれ」とお願いすれば責任を果たしたことになるとは実に軽い責任だ。
  結局他力本願ではないか。
  (つづく

91 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:20:58 ID:3hufPQDf0
つづき)
最もバカバカしいのが、「アメリカを疑うな論」である。しつこいくらいに書いてある。

>「いざというとき、米国は本当に日本を守ってくれるのか」。そんな不信を口にする向きさえある。
不信があるんだから仕方ないだろう。
>>22-25を読め!朝日新聞。RAA問題という従軍慰安婦問題を抱えながらアメリカは日本を性犯罪国家として糾弾した。
それもアメリカの政治家とアメリカのマスコミがグルになって。つまりアメリカ社会が総掛かりになって。
我々はアメリカ兵の従軍慰安婦にされた側だ。アメリカは日本人を従軍慰安婦にした側だ。

それなのになぜ我々がアメリカ合衆国に攻撃されなければならないのか?
朝鮮系と我々とのアメリカにおけるこの扱いの差は正に人種差別、民族差別ではないか!
アメリカ合衆国の下院が従軍慰安婦問題で日本を非難した後、
タガが外れたように他の国の議会でも次々日本を性犯罪国家として糾弾する決議が採択された。

アメリカ不信論は個々人によって違うのだろうが、従軍慰安婦問題は決定的だった。
自分たちが日本人女性を従軍慰安婦にしておきながら日本を性犯罪国家として糾弾できる奴等が、
日本のために戦うだろうか?という疑念は当然にして起こる。
(つづく


92 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:21:54 ID:3hufPQDf0
つづき)
イラクアフガニスタンの戦争に消耗し、北朝鮮をめぐる軍事関与に二の足を踏むのではないか、という疑念かもしれない。
これって朝日新聞が言ってたよな。アメリカにとって大事なのはイラクアフガニスタン北朝鮮は後回しだと。
今さら自分たちが散々言ってきた事を軽々しく翻し非難するんじゃない!

>だが、だから日本独自の軍事的備えを強めよという主張は、同盟の基盤である相互信頼をひび割れさせる。
>同盟をいかに確かなものにするかにこそ力を集中させるべき時なのに、これでは逆行だ。
つまり「瓶のふた」論というわけだ。
日本にどんな危険が迫ろうと独自の軍事的備えをすることは許さないというのがアメリカの考えらしいな。
朝日新聞がここまでハッキリ言っている。
そもそもこの言い草は「アメリカは結局のところ日本を信頼していない」って事だ。
相手がこちらを信頼していない同盟は同盟足り得るのか?

北朝鮮の脅威が深刻であればあるほど、米国との信頼、近隣国との結束を固めるべきだ。
>視野の狭い、軽率な議論はいい結果を生まない。

繰り返そう。
>視野の狭い、軽率な議論はいい結果を生まない。
>      軽率な議論はいい結果を生まない。
>         議論はいい結果を生まない。
      
遂に朝日新聞が、議論を否定しました。これは民主主義の否定であり放棄である。
「議論はいい結果を生まない」
と書くこの恐るべき社説は各員が永久保存版として、とっておくべきである。

93 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:35:14 id:pURij5qZO
反米派からも親米(?)派からも嫌われる
中国共産党北朝鮮のための機関誌
チョーニチ新聞w

94 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 06:55:20 id:wyB1kdoM0
>>93
△ 中国共産党北朝鮮のための機関誌
○ 中国共産党北朝鮮と韓国と反米・反日テロリストのための機関誌

95 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 07:01:45 id:cmYG+uoo0
<6日付の「東京・中日新聞」社説>
世襲制限先送り やらぬなら口にするな
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009060602000042.html
オバマ中東演説 強い指導で歴史転換を
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009060602000041.html

<6日付の「日本経済新聞」社説>
中東の「変化」には演説に続く行動が要る
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090605AS1K0500405062009.html

96 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 08:21:25 id:fRLFThLd0
 朝日の今日の社説は、要するに、我が国はアメポチに甘んぜよということだ。

 とんでもない話。

97 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 08:53:19 id:a8N6XnnL0
>冷静に考えてみよう。たとえば他国のミサイル基地を攻撃するといっても、
>単純な話ではない。
このあたりから朝日の詭弁大暴走。もう「必死だな」といか涙ぐましいというか
社民党先祖がえりとそっくり。
1945年敗戦体制以来、日本はアメリカのポチになったことは間違いない。
日本が過去の暴発を二度と繰り返させないため日本を非武装化し、「押さえ」として
アメリカ軍が日本に駐留する。これが戦勝国側(米中ソ)の対日基本政策。
これはアメリカの利益であると同時に中国韓国の安全のためでもある。
今日の社説はその線に沿ったもの。中韓の意を汲んで日本の永久植民地化を再認識
させるための国民洗脳・情報操作の一環。

99 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 09:09:53 id:vYP17UmN0
■「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議
>日本の安全をどう守るか。政治が担う最大の責任はここにある。
>米国との同盟を基軸にして、中国や韓国、ロシアなど近隣諸国との関係を安定させ、
>共存共栄の結びつきを深めていく。これが日本の安全保障の基本である。

そりゃもっとな話しだ。でも米国との同盟を基軸とするなら・・・
沖縄や厚木の米軍基地拡張に反対したら駄目でしょ、朝日さん。
米軍基地があるからアメリカ本土から離れていても、極東で迅速な軍事行動が展開できるんですからね。

>だが、だから日本独自の軍事的備えを強めよという主張は、同盟の基盤である相互信頼をひび割れさせる。
>同盟をいかに確かなものにするかにこそ力を集中させるべき時なのに、これでは逆行だ

これはおかしいでしょ。
早期警戒衛星や空対地ミサイル・爆撃機等の配備で日本独自の軍事的備えを強めてゆけば、
米軍の負担は減るし、演習を繰り返して作戦行動の連携を緊密にしてゆけば
同盟の基盤である相互信頼は、より強固になるんじゃないですか?
それとも日本が独自の軍事的備えをすると、なにか困った事でもあるんですか? 朝日さん?

>北朝鮮の脅威が深刻であればあるほど、米国との信頼、近隣国との結束を固めるべきだ。

上の方にも書いた通り。
そういうことなら朝日新聞は、今後・二・度・と、在日米軍基地に反対しないでくださいね。

>視野の狭い、軽率な議論はいい結果を生まない。

「議論はするな」って・・・ お得意の言論封殺ですか?


101 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 09:22:18 id:fsUddrsG0
>>84 >>97
民主党政権の意向があるんだろうw
(-@∀@)は反米というよりは反共和党という感じだし。

102 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 10:17:18 id:uutmrWEw0
>北朝鮮の脅威が深刻であればあるほど、米国との信頼、近隣国との結束を固めるべきだ。

朝日って、こういう時だけは日米安保の力に縋っちゃうんだなww

103 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 10:22:31 id:RdTnH21e0
> 視野の狭い、軽率な議論はいい結果を生まない。

 (-@∀@) 朝日新聞の議論は理性的で冷静な議論

105 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 11:22:16 id:mYyauLnu0
ミサイル基地攻撃や早期警戒機が「軍事的な”非現実性”は明らか」なら
脅威にならないから「韓国や中国が日本に身構える」ことは無いと思うが?
逆にミサイル基地攻撃などが「軍事的な”現実性”が明らか」なら脅威になるから「身構える」けど・・・。

106 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 11:32:43 ID:5jdlhP1I0
テロリストの頭の悪い破綻した論理に付き合う必要なし。
しかしこんな頭の悪い社説を書く新聞がよくクオリティーペーパーなどと一時期呼ばれたものだ。

107 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 11:41:24 ID:6vc5L9JH0
■「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議
欺瞞しかない社説。

仮に、日本と中国が、共通の軍事的脅威に対して対抗しなければならない時がある、とする。
その時、日本が『うちは軍事にはノータッチだから、あんたがやってくれよ』と言うのは、結束
している、相互に信頼しているという状態なのか。
その時、中国が『お前は軍事に関わるな、おれがやるから』と言うのは、結束している、相互に
信頼しているという状態なのか。

それは、ウソだわな。
結局のところ、日本に銃を取らせないための口実を、みんなでこねているに過ぎない。
信頼だとか結束だとか、抽象的かつ情緒的な言葉で誤魔化しているけれど、ここにはそんなもん
は何一つない。

朝日新聞は、議論すら禁じようとしている。
『難しいから、それ止めよう。話し合うのも禁止な』
こんな内容を信頼だの結束だのといった単語で誤魔化している。
でも、そうやって誤魔化そうとしている者には、なにか誤魔化さなきゃならない別の理由がある
と見るのが妥当だろう、常識的に考えて。

113 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 14:50:52 ID:9rJS3YhK0
>>107
軍事の世界で味方を増やす基本は武器輸出なんだけどな。
武器を輸入すると、その後のアフターケア等を通じて輸出国の軍事的軍門に下ることになる。
だから、おフランスとかも武器輸出に熱心。
それに、米国はだいぶ前から北の核武装を容認しているのに、「信頼」も「結束」もあるかよw

『正論』 2007年12月号 
<白熱放談> なぜ日本は「国家」として立ち上がれないのか
評論家 宮崎正弘帝京平成大学教授 米田建三政治学者 殿岡昭郎

【米田】 アメリカはいつから日本を裏切り始めたか。産経新聞が社説(「主張」)で「米国の
“裏切り”を憂う だれが日米離反を喜ぶのか」と書いたのはこの三月十五日でしたが、実は、
だいぶ前から北朝鮮の核保有に対するアメリカの姿勢をうかがい知る報道はありました。
 たとえば・・・・    http://blog.goo.ne.jp/sinji_ss/e/e284a2e59b908988e5a0e127a2a0439b
http://mobile.seisyun.net/cgi/read.cgi/money6/money6_seiji_1195028762/111-123
http://mobile.seisyun.net/cgi/read.cgi/money6/money6_seiji_1195028762/130

北朝鮮】「テロ指定」解除 与党にも厳しい見方 日米同盟に影響も
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1214575479/
民主党小沢一郎代表は記者会見で「日本の淡い希望的観測が(米国が)結論を出す時
には考慮されないことを(国民は)改めて認識したのではないか」と同盟の不均衡を突いた。


114 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 15:09:57 id:mYyauLnu0
ミサイル発射の国連決議の時、
日本は米国にハシゴをはずされたから
米国不信になるのは当然だ。

115 :文責・名無しさん:2009/06/06(土) 15:51:58 id:mYyauLnu0
>朝日新聞2009年4月13日22時17分
>■安保理交渉、はしご外された日本 議長声明で米中が同調
>【ニューヨーク=松下佳世】
>頼みの米国の態度は揺れ、最後は中国と結託。日本に新たな安保理決議を
>断念するよう迫る流れになり、米国に土壇場ではしごを外された形だ。
>高須大使の声音には、米国へのいら立ちがにじんでいた。
>初日に強い口調で新決議採択を訴えた米国のトーンは、日を重ねるごとに後退。
>日本の外堀は埋められていった。
>米中が足並みをそろえ、日本は対外的に孤立を印象づける結果となった。
>米中が協調姿勢を強めれば、日本としては「後ろ盾」の米国という、
>北朝鮮への圧力のカードを1枚失うことになりかねない。

こんな状態なのに、朝日新聞が社説で「米国を信頼しろ」といくら声高に叫んでも、
聞く耳持つ人はいないだろう。笑止千万。wwwwwwwww

朝日社説全文は以下。
**********************************
「北の核」と日本―味方を増やす防衛論議を 「北朝鮮のミサイル基地を攻撃する能力を持つべきだ」「米国に頼るだけの防衛でいいのか」「日本独自の早期警戒衛星を打ち上げよう」……。

 北朝鮮の核実験やミサイル発射を受けて、こんな主張が自民党ばかりか民主党内からも聞こえてくる。

 防衛大綱の見直しに絡んで、自民党国防部会の小委員会は、集団的自衛権の行使容認や武器輸出3原則の緩和などを盛り込んだ提言をまとめた。日本の防衛政策の根幹を変えようという話が、いくつも語られている。

 以前から一部にくすぶっていた意見とはいえ、隣国の核実験という機に乗じるかのように、いとも軽々と噴き出したところに危うさを覚える。

 冷静に考えてみよう。たとえば他国のミサイル基地を攻撃するといっても、単純な話ではない。

 そもそも山中などに隠されたり、移動したりするミサイルの位置をどうやって把握するのか。日本攻撃の意図は確認できるのか。たとえ憲法問題を別にしても、軍事的な非現実性は明らかだろう。抑止力の向上にもつながるまい。逆に韓国や中国が日本に身構えるのは必至で、地域の軍拡や緊張を増すことになる。

 浜田防衛相は「単なる議論ならば国民の感情をあおるだけだ。冷静に対処すべきだ」と批判している。防衛政策通の石破農水相も「まことに現実的でない」と手厳しい。当然の反応だ。

 北朝鮮の行動が極めて挑発的で、これまでの瀬戸際戦術の域を超えているのは確かだ。国連安全保障理事会を中心に国際社会が結束し、この暴走を止めなければならない。その作業がいま進行中だ。

 日本の安全をどう守るか。政治が担う最大の責任はここにある。米国との同盟を基軸にして、中国や韓国、ロシアなど近隣諸国との関係を安定させ、共存共栄の結びつきを深めていく。これが日本の安全保障の基本である。

 日本国内の突出した議論は、北朝鮮の脅威だけにあまりに目を奪われ、結果としてこの大事な連携を乱しかねないことが見えていないのではないか。

 「いざというとき、米国は本当に日本を守ってくれるのか」。そんな不信を口にする向きさえある。イラクアフガニスタンの戦争に消耗し、北朝鮮をめぐる軍事関与に二の足を踏むのではないか、という疑念かもしれない。

 だが、だから日本独自の軍事的備えを強めよという主張は、同盟の基盤である相互信頼をひび割れさせる。同盟をいかに確かなものにするかにこそ力を集中させるべき時なのに、これでは逆行だ。

 北朝鮮の脅威が深刻であればあるほど、米国との信頼、近隣国との結束を固めるべきだ。視野の狭い、軽率な議論はいい結果を生まない。